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英語の学習をしている方について、ビジネスで必要で学び長く使っている方、小・中学生で初めて英語を学習を開始した方など本当に様々なレベルな方がいると思います。今回は特に、英語を母国語としない方に広くおすすめしたい英語の学習法を紹介したいと思います。
シンセティック・フォニックスとは?
まず、フォニックス(Phonics)とは何でしょうか?
言葉はまず赤ちゃんが親から声をかけられて音声から言葉を発するようになるように通常は音の情報のルールがあって、それを低学年から読み・書き言葉として学んでいきます。フォニックスとは英語についてこの発音と綴りの規則性を明示し正しい読み方を容易にさせる方法です。
規則性と言いましたが、日本語は完全ではないですが、五十音がありルール通り発音できます。
例えば、
あ い う え お = [ a i u e o ] の母音を基本にして
か き く け こ = k + [ a i u e o ] = [ ka ki ku ke ko ]
の様にひらがな、カタカナであれば母音、子音+母音の組み合わせで音声を発生していると言えます。日本の小学校1年生についても、この「あいうえお順」の五十音を学んで、文字と音声の橋渡しを可能にしています。
音素とは?日本語と英語の発話の仕組みの違いについて
音素とは、ある言語の中での同じ音と見なされる集まり、つまり発音を因数分解するとそれ以上細かく分けられない音の素のことですが、例えば日本語の場合は、「a,i,u,e,o」→「あ、い、う、え、お」の母音があり、か行を作る「k」があり、さ行を作る「s」があります。
日本語の場合、普通は「か」は「ka」で示される様に母音+子音でセットで発音されてしまうため、例えば「k」の音の成分だけ発音しようとするとちょっと難しいのですが、あえて言うと「クっ」あるいは「カッ」みたいな発音になるのでしょうか(「く」じゃないかというツッコミが来そうですが、ここは文字の上なのでしょうがありません)。要は、「か、き、く、け、こ」を同時に発話しようとすると出てくる、日本人にとっては中途半端な/k/と言う音が確かに存在しています。/a/,/i/,/u/,/e/,/o/に加えて/k/も音の素になります。
この様に考えるとさ行以下の発話についても同様で、日本語については
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/音素)
23個の音素を使って言葉を発話をしています。(出典のwikipediaの様に諸説ありますが、本題には影響しません)書き言葉の最少単位は「あ、い、う、え、お」から始まる50音ですから50個の文字に対してそれより少ない23の音素を使って発話をしています。
一方で、英語はどうでしょうか?アルファベットが書き言葉の最少単位になります。「a,b,c,d・・・・」で23個の文字数です。しかしながら英語にいくつ音素があるのかと言うと、なんと44個もあります。
英語の音素の種類について
それでは、英語の44の音素とはどういったものでしょか?
子音
(出典:https://www.dyslexia-reading-well.com/44-phonemes-in-english.html)
母音
(出典:https://www.dyslexia-reading-well.com/44-phonemes-in-english.html)
こんなにあるんかと言いたくなるかもしれませんが、英語の発話のメカニズムがそうなっているので仕方がありません。一方で、この事実を知ってしまうと英語の発音は一段レベルアップすることでしょう。日本語が母国語で初めて英語の発音を学ぶとき、カタカタ英語で入ってなかなか上達しない要因はこれです。
当たり前の話ですが、そもそも違う言語で音素を使って発話するのに日本語の音素は23個しかないわけです。知らない音素があれば、耳に入ってきませんので、発音もできなければ、リスニングもできないと言うことになります。日本人がよくやる「R」と「L」の聞き分けや発音の違いの練習もこの一部でしかありません。中学校の先生がなぜかこの部分にやけにフォーカスして教えていますが、ネイティブで英語を話す方は何で日本人はその違いだけに興味を持っているのか不思議がっていると思われます。
幼少期に英語圏で生活すると、その必要性から無意識にこの発話の基礎を獲得します。また、こうした経験がなくても非常に綺麗な発音をされる方もいます、音に関するトレーニングを行なっていて耳(と脳)が鍛えられた方、もしくはそういった音の能力に優れた方なのかもしれません。
シンセティックフォニックスとはこうした言葉の初話のメカニズムがあり英語の発話と綴のルールに注目した英語の学習法です。上記の英語の音素のリストを見ても、あくまでも文字情報なのでトレーニングにはなりません。一方でインターネット上の情報を利用しての英語の発音の学習法を考えたいと思います。
シンセティックフォニックスの一つにジョリーフォニックスがあります。これは英国の「Jolly Learning」社から出版されている教材になります。次の記事では、こちらで提供されているアプリやYou tubeを使った学習法を紹介したいと思います。
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