国際石油開発帝石、石油資源開発の生涯収入を試算してみる

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生涯収入と退職金、業種や学歴の違いや外資系企業の年収は?の記事で従業員1,000人以上の大卒・大学院卒の年収調査をしました。日本企業においては金融・保険業の給与が相対的に高いと一般的に言われていますが、こちらの調査では「鉱業、砕石業、砂利採取業」の業種がトップで968万円とトップでした。今回はここから企業の生涯収入に迫ってみたいと思います。

大企業の業種別年収

さて、従業員1,000人以上の年収について、賃金構造基本統計調査のデータを使ってグラフ化してみました。

業種別年収(男性,大卒・大学院卒,企業規模1,000人以上)

(出典:令和元年賃金構造基本統計調査からEd-Inグラフ作成)

一般に、給与水準が高い金融や不動産を超えて「鉱業」とはどこの企業なのか気になります。従業員数1,000人を超える日本企業について調べてみました。

「鉱業」の大企業とは、どの企業なのでしょうか?

東証33業種とは?主な企業と日本標準産業分類との関係についてにおいて、賃金構造基本統計調査とその調査の対象となっている企業を結び付けるため東証33業種を利用しました。上場企業についてはこの業種区分で分類できるので対象企業を絞り込むことが可能です。では、賃金構造基本統計調査のカテゴリー「鉱業、砕石業、砂利砕石業」に該当する大企業とはどこになるのでしょうか?

日本標準産業分類 東証33業種 主な企業 社数(全体) 社数(従業員 千人以上)
C鉱業,採石業,砂利採取業 2鉱業 国際石油開発帝石,石油資源開発,日鉄鉱業,三井松島HLDG 6 4

(出典:日本証券取引所資料、EDINET、各社資料等からEd-In作成、作成は2020/4/30時点)

業界の一覧はこちらにありますが、カテゴリー「鉱業、砕石業、砂利砕石業」に該当する大企業については、国際石油開発帝石、石油資源開発、日鉄鉱業、三井松島HLDGがあります。こちらの4社の従業員数と年収はこちらの通りになります。

従業員数(単体・名) 従業員数(連結・名) 平均年齢(歳) 平均年収(百万円)
日鉄鉱業 671 1,866 42.3 706
三井松島HLDG 42 1,621 42.6 789
国際石油開発帝石 1,209 3,117 39.3 922
石油資源開発 904 1,741 40.4 837

(出典:EDINET、各社資料等からEd-In作成、作成は2020/4/30時点)

国際石油開発帝石のみが平均年収が9百万円を超えています。令和2年の賃金構造基本統計調査の「鉱業,採石業,砂利採取業」の1,000人以上の企業の大卒・大学院卒の年収を確認します。

2019年賃金構造基本統計調査,大卒・大学院卒・従業員1,000人以上(鉱業,男女)

年齢() 勤続年数() きまって支給する現金給与額(千円) 年間賞与その他特別給与額(千円) 労働者数(十人)
所定内給与額(千円)
大学・大学院卒

39.6

11.3

548.9

519.2

2,400.9

  92

20~24歳

23.7

0.8

299.5

263.6

225.6

  6

25~29歳

27.3

3.9

392.1

325.2

1,282.7

  22

30~34歳

32.2

7.6

481.3

412.3

1,435.3

  10

35~39歳

37.5

11.2

534.1

514.1

1,949.9

  12

40~44歳

41.6

12.2

582.7

575.4

2,701.8

  12

45~49歳

47.6

20.8

684.0

684.0

3,855.3

  9

50~54歳

51.5

23.7

848.6

848.4

4,671.2

  7

55~59歳

58.0

27.6

845.2

844.7

4,969.3

  8

60~64歳

62.3

2.8

486.6

485.0

2,139.8

  5

65~69歳

67.5

7.5

540.0

540.0

3,240

  1

(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat))

この表(表の見方についてはこちら)から計算すると平均年収は大卒・大学院卒の男女で約898万円、労働者数は合計で920人。こちらは高卒者を含みませんので、1,000人は超えてきません。一方、高卒者を含むと、全体の労働者数が1,940名となるため(賃金構造基本統計調査は事業所ごとの調査になるため単体での従業員の数を見ています)、国際石油開発帝石単独の賃金カーブであるとは言い切れないのですが、概ね、国際石油開発帝石および石油資源開発の賃金カーブを示していると言えるのではないでしょうか?

国際石油開発帝石、石油資源開発の生涯収入を試算してみる

賃金構造基本統計調査は個別企業の賃金カーブを推計するものではないのですが上記の仮説のもとで生涯賃金を考えてみます。推計の方法はこちらと同じで上の賃金テーブルを使って22歳から60歳までの年収を合計しました。

国際石油開発帝石、石油資源開発の生涯収入

(出典:2019年賃金構造基本統計調査を元にEd-In作成)

上記のような前提をおいた試算ではありますが、退職金を含まない生涯賃金の金額は3億8千万円程度となりました。加えて、この業界の特徴的なポイントは55歳を過ぎても賃金カーブが下がらない点です。労働者数も55歳を超えて減少しないためサラリーマン後半から定年に向けての年功序列的な賃金が維持されているものと考えられます。

生涯給与については、東洋経済オンラインでも推計していますが、こちらでは国際石油開発帝石については79位で3億4,098万円と推計されています。東洋経済オンラインでも同様に賃金構造基本統計調査の年齢階層別の賃金カーブを利用して生涯給与を推計しているされています。金額の差異については、Ed-Inでは1,000名以上の労働者の事業所の鉱業のテーブルを利用しており、前述した高年齢層の給与水準を反映してより高い生涯収入が算出されたものと考えられます。

大手企業の退職金についてもこちらで取り上げましたが2,000万円程度とすると、生涯収入は4億円程度となると試算されます。

 

 

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